読み語り[10]
3年生、4年生、5年生に読んだ本をまとめてご紹介します。
各学年のカラーもあるので、反応はそれぞれ面白かったです。
3年生
・「キツネとのやくそく」
立松和平 文、黒井健 絵
・「うごいちゃだめ!」
エリカ・シルヴァマン文、S.D.シンドラー絵、せなあいこ 訳
いずれも、前の週に6年生にも読んだ本です。明らかに反応が違いました。
シリアスほのぼの系の「キツネ」の方は、6年生は興味を持って聞いてくれましたが、3年生(特に男子)には話が淡々としすぎていた様子。途中で飽きてしまう子が何人かいました。対するコミカル系「うごいちゃだめ!」。6年生は冷静に聞いていましたが、3年生はハラハラドキドキしているのがこちらにも伝わってきました。「あっ」とか「ええっ」とか声を上げる子も多数。張り合いがあって良かったです。
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4年生
・「きつねにょうぼう」
長谷川摂子 再話、片山健 絵
・「くいしんぼうのあり」
クリス・ヴァン・オールスバーグ作 きじまはじめ 訳
「きつね」はよくあるタイプの昔話です。学年問わず、昔話は子供の心をつかむようで、何を読んでも外れたことはありません。今回もみんな静かに聞いてくれました。「あり」は、ありの視点で描かれたハプニング連続の物語。良く無事に生還できたよな、というような出来事が、ありたちを次々と襲います。シリアスではなくコメディなのですが(たぶん)、私の読み方がいけなかったのか、教室中が固唾を呑んで静まりかえってしまいました。ああ、あそこは笑って欲しいところだったのに(反省)。
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5年生
・「紙ぶくろの王女さま」
ロバート・マンチ文、M・マーチェンコ絵、加島葵 訳
・「9番目の戦車」
ときたひろし 作
「紙ぶくろ」のラストには、我が家の子供たちからはブーイングが出たものです。でもこんな王子、ふつうは願い下げだと思うのですが。王女と王子は、結婚した方が子供にとってはおさまりが良いんでしょうか。あ、それとも王子のキャラクターに対する不満だったのかも知れません。それなら納得です。5年生は、特に違和感を感じていないようでした。精神年齢の違い、かな。
「9番目の戦車」これは、家で練習していて泣きました。まずい、本番に涙声で詰まったりしたら洒落にならんよということで、とりあえず家で大いに泣いておきました。そして本番。良かった〜、なんとかなりました。子供たちも本当に真剣に聞いてくれて、読み終えた時は大きな拍手が。戦争を扱った作品なのですが、悲しいままで終わらないところが良いです。悲しい本も好きですが、少なくとも朝自習には向かない気がするもので。
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