クラスターエッジ 第９話

カールスが動いて喋っていれば他のことはまあいいか、と思ってしまう私は我ながらちょっとどうかと思います。アゲートの華々しい奇跡が拝めないと物足りない私は、もっとどうかと思います。

フォンが生徒たちの輪の中で笑っています。どうしたこと？と思ったら、先の撃墜騒ぎで一躍注目を浴びるようになったんだとか。しかもあれだけのことをしておいて軍のおとがめはなし。良かったね、フォン。にしても今日の独白はちと長いです。先週のあらすじを延々と説明してくれています。
対するベリルは、生徒会長になったのに浮かない顔。相変わらず遠巻きにされているようにも見えて、これで会長職が務まるのやら、ちょっと心配です。

場面は変わって、豪邸と車椅子の老婆が登場。大奥様だそうです。一面緑の庭を見て、お花がいっぱいと言っています。車椅子を押しているメイドさんの表情からして、大奥様はちょっと認知症気味のようです。
そこへ、花束を持ったアゲートが。まだウェイターの服を着ています。何故、どうやって、ここへ来たんでしょう。
「ただいま、おばあさま」「おかえり、カールス」
そうきましたか。これは一体どういう事？カールスはアゲートに会いに行く途中で、ベスビアに撃墜されたんじゃなかったでしたっけ。どうやら大奥様のためにカールスのふりをしているらしい、アゲートの行動の意味するところは？
　１．カールスは実は生きていて、アゲートに記憶を分け与えた
　２．第１話で、死の間際のカールスが、アゲートに以下同文
　３．ストーリー構成上の手違い
１だったら良いのにな。

大奥様の財産を狙う、いかにもな外見の夫妻が屋敷内を闊歩しています。譲渡書にサインをもらったら、大奥様を介護施設に入れる気です。さすがに殺してまで奪う気はない様子、ひと安心です。ところが、大奥様はカールスのためにここを守るの一点張り。アゲートをカールスと信じてそう言っているのか、他に何か含むところがあるのか、ちょっと判じかねます。

さて、ベスビア様です。アゲートが乗っていた機体がカールスの作ったものだったことを思い出して、カールスの実家に向かっています。
ここで、ベスビア様による学生時代の回想が。
ああ、カールスだ〜ｖ
学園で行われる飛行機レースの前夜、カールスの機体に細工しようとした生徒たちをベスビアがことごとく殴り倒します。ベスビア様、この頃から赤い服と白いスカーフがお気に入りだったんですね。そこへカールスが駆けつけ、さらに報復しようとするベスビアを止めます。心の広いカールス、素敵です。
レースはカールスの一人舞台、飛行機に細工しようとした生徒たちともわだかまりなく笑いあってます。熱くて度量が大きくて、人造兵にも人権をで、カールスもう非の打ち所がありません。

屋敷（カールスの実家）の方では、絵に描いたような強欲夫妻が調度品やワインを業者に引き取らせています。庭の格納庫には、飛行機もいっぱい並んでいます。これが全部カールスのものだそうで、大奥様は処分を許しません。

ベッドで寝ていたアゲート、起き出してクラスター学園の制服を見つけ、「そうだオレここの学生になるんだ」と。それは誰から吹き込まれた指令なのか気になるところですが、ともかくアゲートはクラスター学園の事を思い出した様子。

カールスの父の墓に手向けられた花は、すべてあっという間に枯れてしまいます。大奥様は、カールスが父を嫌っていたからだと言いますが、これってアゲートの奇跡かな。

ここで、ベスビアが来訪。軍の高官とお近づきになりたい強欲夫妻は、ベスビアを中に招き入れます。そのスキに、夫妻のための食事をアゲートが食べちゃってます。
庭から飛び立つ一機の飛行機。慌てて外に飛び出したベスビアと強欲夫妻に、「カールスですよ」と告げる大奥様。そして、急にはっきりした口調で「カールスは殺された、でも私の記憶の中で生きている」と言い出します。「生きているだろ、あんたの心の中にも」と言われ、目を細めるベスビア様。心中複雑なんだろうな。大奥様は何をどこまで知っているんでしょう。

一方のアゲートは、ガンと一緒に夕陽に向かって飛んでいます。ほのぼのとしたカットで今回は終了。

次回予告、またしても新しいカットがありませんよ。だ、大丈夫かなあ。

クラスターエッジ
クラスターエッジ（テレビ東京）